しかし、実物のカッパをとらえた写真などは残っていないようなので、それらをモチーフにしてオブジェなどは創造された物でしょう。
遠野に限らずカッパという生き物は「緑色で、お皿があって、きゅうりが好物で…」というイメージがあります。でも、ここ遠野には、それとはまた違ったカッパというのも存在します。
それらを踏まえて、遠野に住んでいるカッパはどのような姿をしているのか、ちょっと考えてみました。
[1]遠野市内にある、カッパをモチーフにしたオブジェ
2頭身の緑色のカッパ。
特に変わりのない普通のカッパ。
青白い。
赤く、顔も怖い。
狛犬の頭にお皿が付いたもの。
かわいらしいキャラクターものから、ほぼ妖怪だと思える怖い顔のものまで様々です。共通しているのはお皿があるという事ぐらいでしょうか…
[2]『遠野物語』などには、
・「奇形極めて醜怪なるものなりき。」(『遠野物語』55話)
⇒奇妙な形をしていた
・「身内に真赤にして口大きく、まことにいやな子なりき。」(『遠野物語』56話)
⇒からだじゅうが真っ赤で、口が大きい
・「(河童の足跡は)猿の足と同じく親指は離れて人間の手の跡に似たり。長さは三寸に足らず。指先の跡は人のゝように明らかに見えずと云う。」(『遠野物語』57話)
⇒猿の足のように親指が離れているが、人間の手に似ている。
長さ約9cm足らず。人のような指紋は明らかには見えない。
・「遠野の河童(かっぱ)は面の色赭(あか)きなり。三本ばかりある胡桃の木の間より、真赤なる顔したる男の子の顔見えたり。これは河童なりしとなり。」(『遠野物語』59話)
⇒顔が赤い。河童のことを、真っ赤な顔をした男の子とある
・「この岸に洗濯や水仕事などで近寄ると、水面から顔を出し、腰の辺りをのぞきこむ色ごのみのカッパでした。」(遠野市松崎「太郎かっぱ」説明書き)
⇒色ごのみ
・昔話で語られるカッパは、だいたい次のようなかんじです。
⇒子供の手に見えるが水かきがあり、
人ならば7、8歳ぐらいで、お皿がある
とあります。
これらを見ると、決して可愛いものではないのだな、と思います。「体が赤くて口が大きく、手は水かきがあり足は猿のよう、7・8歳ぐらいの子供に見えて色好み」ということになります。
全部合わせて、「遠野のカッパ」を絵にしてみると

ここのカッパは、他とはちょっと違う姿のようです。







