2005年11月27日

綾織の水車小屋「人知れずある水車」

綾織水車6M 千葉家「遠野駅」から15分の所に「南部曲がり家・千葉家」があります。その駐車場から396号線をはさんだ反対側に「綾織(あやおり)の水車小屋」はあります。


「綾織」という地名は、『遠野物語捨遺』の話の中に「天人児(てんにんこ)(※遠野にある六角牛山の天女)が曼陀羅という布を織った」という逸話があり、その織物を光明寺(綾織町)に納めたことから由来しているそうです。

綾織水車7

 白いガードレールが396号線で、その上に見える曲がり家が有料施設の「千葉家」です。道路をはさんで下に見える小屋が「綾織の水車小屋」。遠野と盛岡の間を往来する車がたくさん走っているのですが、誰も水車小屋に気付く人はいません… 高低差で見えないのです。歩道も水車小屋の側にはないので、歩行者が気付くはずもありません。
 人知れず、ひっそりと「綾織の水車小屋」はあります。「千葉家」を訪れる人々はいても、ここを訪れる人は、一日に何人いるのでしょうか? はたして今まで遠野へ観光に来た人で、ここを訪ねた人は何人いるのでしょうか?

綾織水車2 「山口の水車(遠野)」を見たとき、水車小屋のある素朴な風景になんとなく良さを感じ、その後、綾織にも水車小屋がある事を知ったので、是非見てみたいと思っていました。綾織水車1
 ところが、綾織付近は何度か通った事がありましたが、それらしいものすら見たことがなかったので、綾織の何処にあるのか、全く見当もつきませんでした。探したものの見つからず、「千葉家」の近くで、近所の人にたずねましたが、「ここで水車小屋は見たことがない…」と言われました。

 見つけるのは無理だろうなぁと思いながら396号線を、周りを見回しながら登っていると、道路脇に小さな案内版が。“←水車”と書いてあリます。もしかしてと思い引き返し、歩いて近づいてみると、確かにそう書いてあります。綾織水車3

 その矢印の先を見ると、舗装(ほそう)された狭い道が。車はまず入れない細い道です。それに数メートル先でアスファルトが途切れています。とりあえず進んでみる事に。綾織水車4

 道なりに左に曲がると、枯れ葉の積もる道へ。この先に本当にあるのかと疑いたくなります。
 しかし、そのまま進むとすぐに小屋の屋根が見えてきて、それらしいものがあります。

 さらに進むと小さな橋があり、それを渡ると「綾織の水車小屋」です。
綾織水車5 この水車小屋からあまり離れると足元がぬかるんでいそうで、慎重に歩いてしまいます。周りはすすきに覆われ、他にここへ来る道は見当たりません。綾織水車8

 肝心の水車は、裏側にあります。うまく回っておらず、ししおどしのように「止まったまま水が溜まっては回り、溜まっては回り」を繰り返していました。水を辺りに撒き散らしていて、水車の周りはびしゃびしゃです。

 なんとか小屋を一周し、元のところへ戻ってきて、今度は小屋の中へ入ってみる事に。綾織水車9 ひと気もないところなのでなんだか薄気味悪いような感じもしますが、見てみたいので扉をガラガラと開けると、中は普通の水車小屋です。「山口の水車」と同様、ここも穀物の脱穀に使われていたのでしょう。

 良く見ると周りのススキ地帯は、元は田んぼだったようです。段になっていて、ふちもあります。うまくたどれば、来た道とは反対側からも来ることができるのかも知れません。

 見たくてもなかなか見つける事ができなかった、人知れずある、「綾織の水車小屋」です。
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