2005年11月16日

伝承園―2「赤い部屋 オシラ堂」

オシラ 1




「南部曲り屋」(屋根修復中)
伝承園かやぶき屋根

伝承園の真ん中にあるこの「曲がり屋」は重要文化財で、小友町(こともちょう)にあった旧菊池家住宅をここに移築したものだそうで、人と馬が共に暮らす民家でした。
伝承園蚕
中は農家で使っていた道具や、馬屋などが見れます。建物自体がすでに展示物なので、中を見て歩くだけでも遠野の昔の生活を感じることができます。
かやぶき屋根の修復をしていまいしたが、それもあまり見れるのもではないかなと思い、少し眺めていたりもしました。
伝承園語り部
また、この囲炉裏の部屋で「語り部」(遠野の昔話を話し伝えている人)が昔話を聞かせていました。寒い時期だったこともあり、囲炉裏で暖をとりながら語り部の昔話を聞くのは、雰囲気があってとても良いものです。この日のように、サービスで聞かせていることもあるようです。

養蚕(ようさん)の器具なども展示していて、その様子を知ることができます。



奥へとつながる細い廊下を曲がり、扉の開いた低い入り口をくぐると…
そこは赤い部屋、御蚕神堂(おしらどう)です。

オシラ 2


入り口をくぐりぬけた瞬間、部屋一面が赤い光に照らされ、四方にびっしりとオシラサマが飾られている。少し気味の悪ささえ感じる部屋です。オシラ 5

オシラサマは木彫りで作られた家の守り神で、女の顔と、馬の顔が彫られたものとで一対となり、真ん中に穴を開けた四角い布を、それぞれ何枚も首にかけられています。
この御蚕神堂には、千体のオシラサマが置かれているそうです。守り神とはいえ、これ程の数のオシラサマに囲まれと、少しゾーっとします。


オシラサマにまつわる話で、

昔、美しい娘がいて、
その家の馬と仲が良く、いつも馬屋に行っていた。
そして、娘と馬は夫婦となってしまう。
それを知った父は怒り、桑の木に吊るし馬の皮をはいだ。
娘は「やめてくれ」と泣いたが聞かず、馬は死んでしまう。
するとその皮が、娘を包んでそのまま天へ連れて行ったしまった。

悔やむ父と母の夢枕に娘が現れ
「 庭の臼(うす)を見て下さい。
そこにいる虫に馬を吊るした桑の木の葉を食べさせ、…… 」と、
蚕の育て方を教えます。

その糸で機(はた)を織って売り、父と母は暮らし、
馬を吊るしたその桑の木で作ったのがオシラサマだという。
その家に、良い事もあれば悪い事もあるという
おしらせ
の神様であるという。


短く言うとこのような話があります。
また、「遠野市博物館」では、
「おしらさま」の話をジオラマを使って見せています。
約6分間の映像でとても分かり易く、ぜひ見ておきたいものです。



オシラ 3御蚕神堂には、馬を吊るした桑の木をイメージしたと思われる木が部屋の真ん中にあり、馬の絵が彫られています。オシラ 4
布に自分で願い事を書いて、オシラサマの首にかけることもできるようです。
何をお願いしてもいいのでしょうか、家内安全から宝くじまで、様々なお願いが書かれています…

赤く照らされるこの御蚕神堂は、この部屋に入るまでの伝承園の、のどかな雰囲気を忘れてしまうほど印象的でした。
posted by とぽ at 19:01| Comment(1) | TrackBack(0) | 【観光施設 めぐり】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
す…すごい!(・o・;)オシラサマ
Posted by ユーユ at 2012年04月05日 12:23
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