2006年08月26日

羽黒岩 「天狗に蹴られた岩」

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  天狗に蹴られて裂けたという羽黒岩。遠野を観光で訪れても、ここへ来る人はほとんどいないでしょう。
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  「遠野駅」から車で約10分ほどの所に上り口があり、そこから10分弱徒歩で登ったところにあります。
  僕が以前から一度は見てみたいと思っていた場所です。



  この「羽黒岩」、車が行きかう国道から一本わき道へ入ったところにあります。地元の人以外は通らないような道。その道沿いに上の画像の「下駄石」が置いてあります。
  交通量のある国道に沿うように走ってる道ですし、その間は田んぼと線路しかないので、国道からでもよ〜く見るとこの「下駄石」は見えるのですが、気付く人はまずいません。


haguroiwa 02.JPG  その「下駄石」横にある「鳥居」をくぐってのぼり始めます。
  先が見えず、ただ確実に山中へ向う道だけがあり、ちょっと心の準備が必要です。
  他人でも、ここを訪れている人が近くにいれば、心細さは解消されますが、この場所ではそれが望めません…



haguroiwa 03.JPG  少し行くと次の鳥居が見えてきました。
  振り向くと、最後に見た民家はまだ見えています。
  これ以上進むには、ここで人気(ひとけ)とはお別れしなければいけないようです。
  あの「鳥居」をくぐって先へ進もうか、あとどれくらい歩くのだろうか…
  そんなことを考えていると、まさに今、「遠野」の世界との境界線に立っているよな気分になります。



haguroiwa 03.JPG  「鳥居」をくぐると、徐々に傾斜がきつくなり、息も上がってきます。あとどれくらい登るのでしょうか。
  でもここを通り過ぎると、今更引き返す気もなく、最後まで行ってしまおうという気になります。
  このふもと自体元々静かな場所で、電車の音がよく聞こえるようなところです。そこから更に山中を登ってきたのだから、もう何の音もしません。
  少し薄気味悪さも感じますが、僕はわりと平気なほうですし、明るいのでそういったものよりも、むしろ動物のほうが怖いです。



haguroiwa 06.JPG  さらに傾斜がきつくなり、登るのが嫌になり始めた頃、ふと上を見ると大きな岩が現れました。
  あれなのだろうか、と言うより、もう登りたくないからあれであって欲しいという心境です…
  ここから見上げると、まるで地面から生えてきたかのように見えます。



haguroiwa 08.JPG  やっとたどり着いた先では、さっきの岩を間近に見る事ができます。
  高さ9mのこの「羽黒岩」、大きくてなかなか立派な岩です。

  この岩について「遠野物語捨遺」という本に書かれているものがあります。
  この岩と松ノ木が背比べをしたところ、天狗が石の分際でけしからんといって下駄で蹴ったそうで、その時天辺が欠けたそうです。
  また、岩が背比べで負け、悔しさで怒って熱くなり、自分で二つに裂けたとも言われてるようです。
  その本には「とがり岩」、とんがった岩と記されていますが、そういう逸話を抜きにしても、この岩自体、とんがって裂けているというとても珍しい形をしていると思います。



haguroiwa 07.JPG  「羽黒岩」はこの「出羽神社」の裏にあります。
  地元の人たちは真冬でも年始にはここへ来て祈願をするそうです。だから登って行って、もし途中雪道になったとしても、足跡で雪が掻かれているから大丈夫だと言われました。でも、もし僕が行ったとき、まだ雪道だったら、たぶん行かなかったと思います…


  心細い道を登りながらたどり着いたこの岩は、より一層不思議な岩に見えます。










posted by とぽ at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 【石碑・石 めぐり】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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