2005年12月11日

遠野のカッパとは?

  遠野にはカッパ話がいくつもあります。『遠野物語』に書かれているカッパ、遠野の「昔話」などに登場するカッパ、さらには目撃談などいろいろです。街角や観光スポットなどには様々なカッパのオブジェが、いろんな場所に置かれています。
  しかし、実物のカッパをとらえた写真などは残っていないようなので、それらをモチーフにしてオブジェなどは創造された物でしょう。

  遠野に限らずカッパという生き物は「緑色で、お皿があって、きゅうりが好物で…」というイメージがあります。でも、ここ遠野には、それとはまた違ったカッパというのも存在します。
  それらを踏まえて、遠野に住んでいるカッパはどのような姿をしているのか、ちょっと考えてみました。



[1]遠野市内にある、カッパをモチーフにしたオブジェ

カッパ1カッパのキャラクター「カリンちゃん」。
2頭身の緑色のカッパ。



カッパ2歩行者用道路の出入り口にあったカッパの顔。
特に変わりのない普通のカッパ。



カッパ3観光スポットの所々で見かける陶器のカッパ。
青白い。



カッパ4遠野駅前の池にあるカッパ像。
赤く、顔も怖い。



カッパ5カッパ淵にある、カッパが狛犬(こまいぬ)になったというカッパ狛犬。
狛犬の頭にお皿が付いたもの。


  かわいらしいキャラクターものから、ほぼ妖怪だと思える怖い顔のものまで様々です。共通しているのはお皿があるという事ぐらいでしょうか…



[2]『遠野物語』などには、

・「奇形極めて醜怪なるものなりき。」(『遠野物語』55話)
 ⇒奇妙な形をしていた

・「身内に真赤にして口大きく、まことにいやな子なりき。」(『遠野物語』56話)
 ⇒からだじゅうが真っ赤で、口が大きい

・「(河童の足跡は)猿の足と同じく親指は離れて人間の手の跡に似たり。長さは三寸に足らず。指先の跡は人のゝように明らかに見えずと云う。」(『遠野物語』57話)
 ⇒猿の足のように親指が離れているが、人間の手に似ている。
  長さ約9cm足らず。人のような指紋は明らかには見えない。


・「遠野の河童(かっぱ)は面の色赭(あか)きなり。三本ばかりある胡桃の木の間より、真赤なる顔したる男の子の顔見えたり。これは河童なりしとなり。」(『遠野物語』59話)
 ⇒顔が赤い。河童のことを、真っ赤な顔をした男の子とある

・「この岸に洗濯や水仕事などで近寄ると、水面から顔を出し、腰の辺りをのぞきこむ色ごのみのカッパでした。」(遠野市松崎「太郎かっぱ」説明書き)
 ⇒色ごのみ

・昔話で語られるカッパは、だいたい次のようなかんじです。
 ⇒子供の手に見えるが水かきがあり、
  人ならば7、8歳ぐらいで、お皿がある



とあります。
  これらを見ると、決して可愛いものではないのだな、と思います。「体が赤くて口が大きく、手は水かきがあり足は猿のよう、7・8歳ぐらいの子供に見えて色好み」ということになります。



全部合わせて、「遠野のカッパ」を絵にしてみると

絵 カッパ


ここのカッパは、他とはちょっと違う姿のようです。
posted by とぽ at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | …遠野。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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